油壺湾に入港される方々にお願い
西風のシーズンとなりました。静穏で知られる油壺湾ですが、西に口が開いており、西風はむしろ増幅されて吹き込むような形になっており、これからが正念場のシーズンとなります。
沖でいきなり吹き始めた風を避けようと入港されても、中々船のコントロールが難しいことがありますので、湾奥の三崎マリンさんには、上架の順番を待つ船は航路に入らず、広い場所でお待ちいただくようにと、もう数十年前からお願いしており、三崎マリンさんのご協力の元、多くの船がこの写真のように狭い航路に入らず順番待ちをしてくださいますが、中には順番待ちの船を横目でみながらも航路に突っ込んできて、前の船の上架を待つ間、湾内に係留されている船につかまる方がいらっしゃいます。ひどい方は無断で他人の船に乗って舫いを取ったりします。
頻繁につかまられていた航路側の船はスタンションにガタつきがでたり、ガンネルに細かい傷がついたりしても、犯人の特定もできず困っております。
人の命に関わるような緊急時ならいたしかたないとしても、順番待ちのために、あたりまえのように他人の船に無断でつかまるのは、船乗りであるまえに人としていかがなものか?と常々思います。
どうか、入港の際には航路の先に船が入れる余裕があるか?をご確認の上、三崎マリンさんとも連絡を取りながら艇を運行していただきたいと存じます。
最近油壺界隈で仕事をするようになった業者さんで、船につかまらせない方がどうかしているとか、俺は他の船につかまっても傷はつけないとか、オーナーさん方に吹聴している方がいらっしゃいますが、しょっちゅう、自分の船が手すり代わりに使われたらどう思うのか?オーナー様方には反対の立場になって考えていただきたいと思います。
また、そのような人間を乗せていてはオーナーさんも恥をかく結果となりますのでご注意ください。
以上、宜しくお願いいたします。