夏のクルージング前にぜひご確認下さい。
先日、島周りのクルージングに出られた艇で、冷却水ホースの破損による浸水がありました。
気が付かれた時にはかなり浸水していたとのことで、オーナーさんが契約されているレスキューサービスに連絡
したところ、浸水している艇のえい航はできないとのことで、「118」に通報するようにとの指示があったとのこと。
連絡をいただいた弊社が、知り合いの漁船で現地に向かい、乗り込んだところ、冷却水ホースの老朽化による破損が原因とわかり
応急処置を施し、浸水を止め、排水しながら自走で帰港しました。
幸いにも海上保安庁の到着前に解決することができました。
今回の件で、あらためて皆様にもお伝えしたい方が良いと思ったことがあります。
*まず、漏水する可能性がある個所(海とつながっているところ)のパーツなどの点検が常に必要なこと
*契約されているレスキューサービスの契約内容の確認をしておくこと
(浸水している船の上で契約内容について説明されるのはかなりしんどいことです)
海上保安庁さんは人命救助を行ってくれますが、艇の不具合まで見ていただくのは難しいのではないでしょうか?
浸水を止めることができる可能性があっても、乗員だけ救助されてしまっては、打つ手がありません。
ここは難しいところですが、船体放棄の準備をしてから、海上保安庁が到着するまでの間に、ぜひ、浸水個所の確認をしていただきたい。
大きな衝撃による破損以外の場合は、海とつながっている場所からの浸水なので、限られていると思います。
冷却水関連、トイレ、ギャレー、スピードメーターセンサーなどのスルハル関連ですかね?
船は浮いていれば後からでも助けられます。よろしくお願いいたします。
*それとこれは今回のこととは関係ありませんが、消火器はエンジンルームから離れたところに置いた方が良いです。
実際の出火はエンジンルーム付近が多いので、消火器を取りに行けない場合があります。