油壺だより 戻る
2003年春


春です春です。今年の桜の開花は30年ぶりの早さとのこと「ハーッ」(ため息)世の中の流れがそれでなくても早回しなのに・・自然界にまでこう急かせれては・・・。
しかし、春=水温む=海へ行こう!と海のシーズンの始まりです。水置きの皆様「底洗い」は済みましたか?テンダーから ちょっと覗いて・・・まだまだ大丈夫、と思っていてもプロペラには団子の様に貝や藻がついている場合も有ります。 天候が不順なこの時期、わずかな船足の遅さが思わぬ危険を生み出す事も有るのです。暮れぐれもご注意を!皆様ご存じの通り、 これからがメイストームの季節です急激な天候の変化に注意して春を楽しんで下さい。
この季節はヨットに乗るのは苦手・・・とおっしゃるご家族が陸で待つのも苦にならない季節です。ぜひぜひ油壷にご招待して下さい。 ソメイヨシノの様な華やかさは無いのですが油壷の山桜は木によって色も樹型も咲く時期も違ってまた別の趣が有ります。
ちなみに公園に植わっている2本の山桜は鳥が運んだ種が発芽したものです。ヨモギを摘んで草餅なんぞを作るのもこの季節ならではの油壷の楽しみの一つです。


2002年冬


 11月に入ると、天気図の等圧線が気になりはじめます。
西高東低の冬型の気圧配置となり、日本列島を縦に走る等圧線の間隔が狭くなればなるほど、油壷湾にとって一番嫌な「西」が強くなるのです。
油壷は静穏な港・・・と思っている方がほとんどですが、西に開いた細い湾口 を通るうちに増幅するのではないかと思うような風がしぶきを上げて吹き続けます。 時によっては、強弱はあるものの一週間ぐらい吹き通す事もあり、これから春一番までは気が抜けません。
油壷湾の意外な一面です。
この風を一度でも体験すれば「ファーラーの巻き取りはしっかりしておいて下さい」 という御願いも納得していただけると思います。
夜中にバタバタという轟音と共に帆走状態になる船も有るのです。 どうぞ船上の飛びそうなモノはご確認を御願いします。
この「大西」の吹くときは天上は快晴・・・夜中は月が煌々と照らし星がまたたいています。地上の寒風に吹かれながら恨めしげに見上げることもしばしばです。


2001年10月
 

 キンモクセイの香るこの頃、油壷もめっきり秋の気配です・・・が、実は海の中は今が夏本番なのです。海水の温度は約ひと月遅れでピークを迎えます。
ポンツーンから海中を覗いて見て下さい。いろんな魚の幼魚が日々成長しています。 そしてこの時期は「死滅回遊魚」が観察できる絶好のチャンスです。
「死滅回遊魚」などという恐ろしく悲しい名前をつけられた彼らは潮流に乗って 南の海域からやって来たものの自力で帰る事ができず、海水温度の低下と共 に生息できなくなってしまうのです。中にはその環境に適応して生息域を広げ ている種類もいますが、ほとんどの魚は冬を越すことができません。
ABSのポンツーン周りにも毎年、何種類かがその珍しく美しい姿を見せてく れます、今は綺麗なブルーのナガサキスズメダイが一匹居着いています。
数年前には海流の影響でひとシーズンに何種類もの魚が入ってきました。ナンヨウツバメウオ、ヒレナガハギ、ナミフエダイ、オキフエダイ、ニセフウラ イ、アケボノチョウチョウどれも遙か南の海からやって来たこの辺では水族館でしかお目にかかれないものばかりです。
この様な魚を見つけたら研究者に報告する事になっています。何年間にもわたり相模湾の魚を調査しつづけている方が何人もいるのです。 私にとっては、生まれた時から足元に有る油壷の海ですが海との関わり方は船差万別ですね!海に関わるいろんな人々と接すると、 本当に海とは誰のものでも無いのだと実感します。そしていろんな感動を与えてくれる海に感謝!感謝!の毎日です。


2001年8月
今年もまた台風シーズンの到来です。
台風6号の進路予報により油壷は避泊の漁船でいっぱいです。これから10月いっぱいまで、この様な光景が5〜6回 は繰り返されます。
ここ数年大きな台風被害がないだけにかえって怖い気がし ます。毎年が異常気象と言われるくらい予想がたたない天候です。
無事秋の涼風が迎えられるようにと祈るばかりです・・・と言ってもやはり海は夏が一 番、油壷では大潮のたびにアカテガニやクサフグの産卵が繰り返され生き物たちも活発 に短い夏をおう歌しています。
松輪のサバもこれからが脂がのりはじめ本当の味になります。
皆さんも夏の油壷を満喫して下さい。
夏の夜の油壷は静けさの中に虫の声が響き、カラスウリの神秘的な花なども一興添えて・・・なかなか良いのですよ。

弊社は動物たちまでが泳ぎ上手
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